生き様

社会を知った気になり、退学を申し出る

コンピュータの専門学校に入学した私は、その学校の場所が大阪北新地に位置していることに驚きました。

北新地は水商売の街であり、私のアルバイトも自然とその界隈で行うことになりました。

 

水商売という、新しい経験

入学してからのアルバイトはずっと北新地での水商売でした。

いくつかのクラブでボーイとして働き、やがてチーフを任されるようになりました。

当時はバブルが続いていて、北新地も忙しく、バイトとはいえ毎日1時まで勤務し、そこから家に帰って朝から学校に行くという日々でした。

午前中の授業はほとんど起きていられず、しんどかったです。

しかし、バイトで毎月20万円以上稼いでおり、世の中を知ったつもりでいました。

 

稼げるという自信が過信に変わる

学校よりもバイトが楽しく、水商売で成功する自信もついてきたため、次第に専門学校を中退することを考えるようになりました。

ただ、入学金や学費を親に払ってもらっていたため、親に申し出るまでには時間がかかり、自分なりに真剣に考えていました。

そしてあるタイミングで、意を決して母親に話をしました。

 

目の覚める一言

しかし、母親の返答は私の思っていたような答えではなく、一言、「あほか!」でした。

もっと話し合いや説得があるかと思っていたのですが、「あほか!」という一言に力が抜け、多くの言葉を凝縮した力強い言葉に感じました。

それ以上は私から返答できず、結果として、自分が一時的に思い上がっていたことに気づかされるきっかけとなりました。

 

この経験から学んだ教訓は、今でも私の人生やビジネスに影響を与えています。

一時の思い上がりや短絡的な決断を避け、真剣に考えることの大切さを痛感しています。

 

  • この記事を書いた人

F氏

小規模事業主

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