生き様

楽で実を取ったつもりの専門学校進学

私には3つ上の兄がいます。

中学の時にはどこの高校にもいけないくらいの成績だったのが、学校の進路指導をきっかけに猛勉強して、偏差値50くらいの高校に進学することができました。

勉強する耐性が付き、学年でトップを維持し、その勢いで関西四大学を目指すようになりました。

 

元々神経質でまじめなタイプだった兄は、無心に勉強を続けましたが、徐々におかしなことを言いだすようになりました。

家族は、大学受験で気が立っているだけだろうと考え、見守っていましたが、兄の大学受験が終わり、どこにも合格しなかったとき、精神は完全に病んでしまいました。

家族はどう対応すべきか日々試行錯誤を繰り返す状態でした。

 

この状況を傍で見ていた私は、大学受験という選択肢を頭から持たないようになりました。

特に大学に行く目的もなく、勉強したくなかったこともありました。

そこで、学科無試験の専門学校に進学することに決めました。就職率も高く、スキルも手に入れられると考えたのです。

2年制のコンピューターの専門学校に入学し、この選択を取った時点で、「要領良くうまく立ち回れた」と自負していました。

しかし、苦労せずにダイレクトに実を取りに行こうという思考は、この時だけでなく、私の元々の性質として根付いています。

時代と状況を変えて、似たようなことを何度も繰り返してきましたが、この選択が大正解だったと感じたことは一度もありません。

 

この経験から学んだ教訓は、今でも私の人生やビジネスに影響を与えています。

選択だけでうまくいくことは少なく、努力や準備が必要だと痛感しています。

自分の選択を過信せず、常に努力を続けることの大切さを忘れないようにしなければならないと感じています。

 

  • この記事を書いた人

F氏

小規模事業主

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