生き様

飛び込み営業で無力さを知る

2社目の就職を探している頃にはバブルが弾けていて、求人も少なく、内定した会社での飛び込み営業は自分のやりたい仕事ではありませんでした。

ですが、飛び込み営業は実際にやったことがなかったため、教わり、数をこなせば出来るのかもしれないと、知らぬが故の根拠のない自信も持っていました。

会社の業態は、大学受験の教材と家庭教師込みの高額パック商品の販売でした。50万円代のコースと70万円代の2つのコースのいずれかを受験生を持つ親に販売するという仕事でした。

セールスマンは、業者から購入した高校生宅のリストに電話をして、「受験のスペシャリストの先生がご自宅に伺います」とアポイントを取り、スペシャリストになり切った自分が生徒宅に話に向かうというものでした。

1人2役を演じる訳です。

 

自己理解と仕事理解不足

私は大学受験を経験した事もなければ、当然大卒でもありません。

ですが、セールスマンの多くは中卒・高卒で、適当に大学名を語っていました。

私は上司から「大阪教育大学卒でいこう」と言われ、大阪教育大学のことをろくに知らずにセールスを行っていました。

アポが取れて生徒宅に行くと、大阪教育大学の場所を聞かれたり、学部を聞かれることもありましたが、適当に言っていたので、「この人違う」とバレていたと思います。

そんな準備不足な状態でセールスしていましたが、ビギナーズラックで入社した月に1件成約が取れたんです。

ですが、それ以降1件も売れずに、半年も立たないうちに会社に居られなくなり、退職を余儀なくされました。

2度目の就職も短期間で終わってしまいました。

 

これからの自分に改めて期待するも

ですが、なぜか悲観的な気持ちにはなりませんでした。

まだまだ序盤、巻き返しはあるという感覚が勝っていて、改めてこれからに期待を持ち直しました。

今振り返ると、準備不足や過信を改善する考えすらないことに目も当てられません。

 

 

  • この記事を書いた人

F氏

小規模事業主

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